ジェンダーワイズ

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ミッツマングローブ負けるなよ!

 ここまでのインテリが、LGBTの問題になぜ言い返せない。だって、いつも切れがあってカッコイイ、ミッツ・マングローブですよ。
 最初はLGBTについて好意的に見せていた中尾ミエが、もうちょっと突っ込んで聞いてみると、「子孫繁栄を果たしなさい」と、子を持つ結婚以外には否定的=ヘテロ婚しか許さない、ときた。面白いなあ。
 そうなのです。特にジェンダーに関することに理解を示す態度の人に、よくよく聞いてみると、まったく反対だったりすることが多々あります。実に表面的に装ってるだけか、ということだ。つまり、うわべだけの理解を示さなくてはならないくらい、ジェンダー問題は人権問題であり社会問題であり、無知で浅はかと思われてはならん、とコンサバな人達を脅迫するのです。かといって、自身の根源にまで沁みついている考えというのはそう簡単に変える(=偽る)ことはできないため、すぐぼろがでてしまうのです。

 そんな脆さも、ミッツマングローブによって、ピシャっと叩かれるのかと思えば、そんなことはありませんでした。何事も芸能人って、大先輩には絶対服従なのかもしれない。中尾ミエに対して、黙ってしまうなんて。いや、中尾ミエの変貌に驚いて絶句してしまったのかもしれないし、バラエティ番組にあっては、笑いが優先と思ったので、思想の対決はいけないと思ったのかもしれません。

 だけどさ、子孫繁栄が果たせるなら、人工受精も代理出産でもなんでもありってことですよね、中尾ミエさん。

 ゲイ界のインテリ、ミッツよ。負けてはならない。あなたがたたかわずして、誰がたたかうのか。