ジェンダーワイズ

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肉食女王、矢口真里はこのまま消えていくのか?

 初投稿は、不倫で矢口真里の記事から。

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 矢口真里 不倫騒動以来いまだ収まらない批判に苦しんでいると告白

矢口真里が14日、不倫騒動以来収まらない批判に苦しんでいることを告白した

・「傷つかない人間なんてどこにもいません」と矢口

  もう2年前の出来事なのに、不倫の代償はきつい。長い自粛のち、好感度マルチタレントとしての地位は失墜し、あれあれ、芸能界ってゆるかったはずなのに、案外厳しいようです。いや、ゆるいってのは麻薬とか暴力とか犯罪を犯した人限定でしょ、と、皮肉もいいたくなる。

 ”不倫”という不貞にまつわることは世間が厳しいのか。特に女性の不貞にたいして。ヒロミはこう指摘してます。
  • 「許せない」という視聴者の主張に対し、男性タレントとの扱いの違いを指摘

    続けて「でも女性でやると強烈に言われちゃって」と不平等感があると話した

 要は男性タレントだったら許容されても、女性だと許されない、かわいそうだ、不平等だ、と言いたいらしい。うーん、ジェンダー視点ではこれは問題だ・・?!。

 女性で不倫報道されているタレントは色々いて、上原さくら山本モナ宮崎あおい青木裕子麻木久仁子高岡早紀等々。でも彼らは地位を失ってはいません。
 では、矢口のような、自宅お持ち帰り不倫を、男性タレントがやってしまったら?もし、仮に、ヒロミが、宮迫が、石田純一が、妻も寝るベットに女性を連れこんで、裸のまま妻にみつかったら?・・・「キャー気持ち悪い男!」と、もっともっと拒否感とバッシングの嵐になるに違いない。

 女性解放視点からすると、不倫には否定的ではないワタシですが、さすがに、自宅での現行犯逮捕はまずいでしょう。不倫はばれないように努力するのが最低限の大人ルール。
 調べてみると、矢口さんは、普段から背の高いイケメンが大好きで、それはそれは六本木あたりでブイブイ言わせていたらしく、肉食的行動は色々な証言から伺われます。その辺を視聴者は、すべてを嗅ぎ取ってしまったんだなあ、と思います。

 仕事の成果と性行動は切り離して考えるべきだろう、と思いますが、そもそも矢口さんはどういうタレントなのでしょうか。「ワイプ」がうまい、という評価を聞きます。しかし、歌や演技がうまいわけでも、美しい体形を持つわけでも、おバカタレントでも、ママタレでもない。いうなれば、ニュートラルなゆえ、番組としては使いやすかった側面もあるでしょう。しかし、それ以上に何があるのか?
 矢口が再ブレークできない理由は前園氏の影響、ともありますが、前園氏の天然なリアクションと、おバカなくらいピュアな人間性と、一時代を築いた天賦の才能と、そもそもが矢口とはスケールが違いすぎるというものです。

 したがって、女性だから執拗なまでの不倫バッシングを受けて損している、という”ジェンダー的な視点”は、実はこの一件にはあまり必要性を感じない(という身も蓋もない第一回目ブログである)。
 ただし、大した才能がなかったところを、ただ国民的アイドルあがりと、キュートな明るさ、毒舌無しのクリーンなイメージで、タレントを維持できてきた、いわゆる”ジェンダー的に救済されてきた”、と言えるのではないでしょうか。

 彼女は方向性が定まっていないがゆえに、今後ぶっちゃけるのか、どんな打ち出し方をしていくのか、多いに迷っている姿を感じます。整形顔もフツーすぎて、外見も中身も没個性に陥っている。不倫は悪くない、文化だ(古ッ)、と思うのであれば、自粛する必要もなく、堂々としていればいいのに。芸能人の生き残りはいつだって開き直りがポイントだ。
 いつぞやは、ブレイク前の小栗旬との熱愛報道で、小栗の方を取って、モーニング娘。を脱退したこともあり(事務所はチョイスを与えてくれたから、自ら脱退しなくても良かったのにも関わらず)、この人は、恋愛や性愛ごとで世間に迷惑をかけてはいけないという自尊心が強く、そこはジェンダー抑圧の大きい人であるがゆえに、変に自己否定感が強く、そして私も辛い、と弱音を吐き、炎上し、そして、路頭に迷ってしまうのであろう(自尊心の強さと性欲に負けてしまうことは別物です!)。再ブレイクへの道のりは険しい。


 それにしても、俳優の卵的な若いイケメンハンターで、小栗旬など先見の明がなんと高いことか。スカウトマンとかそっち目指したほうがいいのかもしれない。(あ、スカウトウーマンか)